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02.20
Sat
所は唐土。月宮殿では年頭の節会が催され、帝が出御します。
百官卿相、万戸の民の祝福の声は天にこだまします。
御殿の庭には金銀が敷き詰められ、床は錦が幾重にも敷かれ、辺りは数々の
宝石で飾られています。
大臣が鶴と亀に舞を舞わせるよう奏上します。
萬年と千年の齢を持つ亀と鶴が目出度く舞い、千年の齢を帝に奉ります。
帝も鶴と亀の舞に感じ自ら霓裳羽衣(げいしょううい)の曲を奏し万民歓呼
の中長生殿に還御されます。

ドラマはなく祝言一色の、年頭の節会の模様を描いた能です。
節会は季節の変わり目にお祝いをする「節日」に王が諸臣に酒食を賜る儀式です。
鶴と亀は長寿の象徴として昔から親しまれてきました。
中世に流行った新春の祝福芸、松囃子に「鶴亀」という演目があったといい
往時の風習を偲ばせる能でもあると言います。
先ず間狂言の官人が登場し、月宮殿に帝が出御するので皆々参内するようにと
触れます。狂言口開(くちあけ)といいます。見所は萬戸の民の一人になり
祝言色が満ち溢れます。
シテは玄宗皇帝。玄宗は「開元の治」と呼ばれる善政と楊貴妃で知られています。
また音楽にも堪能、宮廷音楽養成所「梨園」を作り楽人を養成しました。梨園の名
は歌舞伎に残っています。霓裳羽衣の曲は、玄宗が夢にみた、天女の舞楽をもとに
作ったという伝説があるといいます。


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