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09.06
Sat
戦前生まれの人なら誰でも知っている童謡「京の五条の橋の上」の元になった話。出所は「義経記」、「御伽草子」。
牛若(源義経の幼名)が五条の橋で千人切りを働くという、話は物騒だが童話風なほのぼのとした能。生涯の主従、義経と弁慶の出会いの物語。
シテは弁慶ですが子方の牛若が小太刀を健気に振るい舞台を独占する。厳めしい出で立ちの弁慶が幼い牛若に散々に翻弄されます。むくつけ大男、弁慶が滑稽にさえ見えます。

能の子方は能の詞章がほとんど理解出来ません。全くの外国語と同じです。こうした立ち回りの能で興味を持たせ、周りに褒められ成長して行きます。
出典の義経記、御伽草子は千人切りの犯人が弁慶、牛若それぞれ逆だそうです。

天下の豪傑、武蔵坊弁慶は或る宿願があって丑の時詣でを思い立ちます。従者は、五条の橋に化け物のような少年が出没して人を襲うという。その技は神変不思議で、あなたのような剛の者でも闘ったら討たれるでしょうという。弁慶はいったん諦めますが「弁慶ほどの者が聞き逃げしては」とプライドが許しません。牛若は母に、明日は鞍馬の寺に入るようにきつく言われていたので、今夜限りの名残と、女装して手頃の相手を待っています。
弁慶も大長刀を肩に、威丈高に五条の橋にやってきます。弁慶は薄衣を被った女姿の牛若に出会うが心を許して通りすぎます。牛若は弁慶の長刀の柄を蹴上げ挑発します。二人は秘術を尽くして闘います。さすがの弁慶も、蝶か鳥のように縦横に飛びまわる牛若に抗しきれず、ついには長刀を打ち落とされ降参します。弁慶は少年が源義朝の子であると知りこれ以上の主はないと主従の契約をし、連れだって九條の御所に帰ります。

特殊演出に、小書に「扇之型」があります。牛若が橋掛の欄干から舞台の弁慶目がけ扇を投げつけ弁慶が長刀でたたき落とします。興味ある演出です。
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