FC2ブログ
--.--
--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

12.09
Mon
□ 回国の僧が須磨の浦の松風、村雨の旧跡をたずね、経念仏して弔います。
日も暮れたので、あたりの塩屋に泊まろうと塩屋の主を待ちます。
 須磨の浦の海辺に二人の女が汐汲車を引いて現れ賎しい身の上を嘆きます。
やがて二人は汐汲の歌をうたい、波に戯れ、月に戯れて潮を汲み、
汐汲車を引き我家の塩屋に帰ります。
 二人は僧に松風、村雨の幽霊であると名乗ります。
松風は行平のことを語り、行平の形見の烏帽子、狩衣を着、恋慕のあまり狂乱となり、
狂乱の舞を舞います。
やがて夜も明けて波の音、松に吹く風の音、鳥の声に僧の夢はさめます。
 詩人野口米次郎はこの曲を「情、景兼ね備える詩劇の逸品は松風に止めを刺す」と絶賛したそうです。
歌枕の名勝須磨の浦と源氏物語須磨の巻を背景にくりひろげられる汐汲の情趣、
形見の装束をまとっての狂乱の舞、改作者世阿弥が言う「事多き能」で見所、
聞き所の多い能です。長編ですが割愛できにくい名作です。
 小書(替えの演出)の多いのも古来大事にされてきたからでしょう。
シテのセリフも多く変化に富み心理描写の多い曲で演ずる側には難曲といえます。
(梅)
スポンサーサイト
back-to-top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。